アジアの途上国から 主婦の戯言

日本人もそこそこ住んでるアジアの途上国で、専業主婦が綴るどうでもいい話。

4歳、コマなし自転車に挑戦してみた

うちの子は4歳です。まだ日本にいた2歳の頃、おばあちゃんにコマ付きの自転車を買ってもらいましたが、私は仕事、子どもは遅い時間まで保育所、駅前の交通量の多いところに住んでいたのもあって、ほとんど使う機会がないまま置いてありました。

 

ここに引っ越すとき、引っ越し代が高くつくから日本に置いて行こうかと子どもに相談したら、絶対持って行く!というので、頑張って船便で運んできました。

 

近所には空き地も沢山あるんですが、ポイ捨てでゴミだらけ、未整備な凸凹道は、砂にタイヤを取られて大人でも操作しづらいし、たまに来るトラックやバイクが猛スピードでスレスレを通っていったりするので、せっかく運んできた自転車は、やっぱり置きっぱなしのままでした。

 

一方近所では、びっくりするくらい小さな子が大人用の自転車に乗ってたり、小学校低学年くらいの子が1~2歳の弟や妹を乗せて走っていたり、雨季で膝くらいまで水に浸かって道が見えなくても、全く怖がりもせずガンガン走っています。
そんなだから、たまに後ろに乗ってる弟や妹が落ちちゃったりするんですけど、弟や妹は泣きもせず、お兄ちゃんやお姉ちゃんも何事もなかったように落ちた子を拾い上げ、去っていきます。ほんと逞しい。

 

そんな子どもたちを眺めながら、うちの子にもそろそろ自転車を教えてあげねば...と、重い腰をあげたのが5日前。親が危ない危ないと言って機会を与えなかったら、いつまで経ってもできませんしね。

 

1日目。
コマ付き自転車の経験も浅いので、まずはコマ付きで練習させようと思ったのですが、どうせそのうち外すんだからと思い直し、思い切ってコマなしにしてみました。

ランニングバイクってご存知ですか? ペダルがついていない自転車でバランス感覚を養うという、小さい子ども向けのものなんですけど、それを使ってると、すんなり自転車に乗れるんだとか。ふとそんな話を思いだし、ペダルに足を乗せてこぐのではなく、右足⇔左足と交互に地面を蹴って、スイースイーっとバランスを取りながら前に進み、スピードが出たらブレーキをかける、そんな練習をしました。
ペダルを外さなかったので、最初はちょっと邪魔だったみたいですけど、そのうち慣れてきて、スイーっと一蹴りで進む距離が長くなりました。
ヘルメットと膝パッドを付けて練習していたんですけど、その姿が珍しいのか、近くにいる人にじろじろ観察されておりました。

 

2日目。
スイーっと進む練習に飽きた頃、ちょっとペダルをこいでみようと、背中を押してみました。背中に触っている感覚があると安心するようで、軽く触れているだけなのに、数メートル自分でこぐようになりました。でも、途中で手を離すと、ちょっと不安になるのか、足をついて止まろうとします。

 

3日目。
2日目と同じように練習を始めましたが、こぎ始めが難しいらしく、ここがスムーズに行けたときは長ーく乗れるけど、こぎ始めに上手くいかないことが続くと、焦りもでてきて、どんどんあかん状態に。
大人でもこぎ始めはふらついたりするので、最初からそんなに上手くいかないだろうとは思ってましたけど、本人はできないことが悔しいらしく、涙を浮かべて練習してました。

 

4日目。
気を取り直して、昨日の続き。いちにのさん! こぎ始めの練習を繰り返しやっているうちに、コツをつかんだらしく、成功率が一気にアップ。
背中に触れるのをやめ、一人でこぎ出す練習を始めると、うじうじしたり、怖がって何度か失敗したりもしましたが、自分にできるできると言い聞かせて思いきったところ、あれ? 平気かも。

 

ということで、1日平均30分~1時間、4日間の練習で、自転車に乗れるようになりました。今日は、家の近所で数十メートルの距離をスイスイ走ってました。曲がるのとブレーキのかけ方は、もうちょっと練習したほうがいいかもしれないけど。

 

実は、お箸も最近持てるようになったんです。本人が興味を持たなかったわけではなく、お箸文化が日本ほどなく、スプーンやフォークで事足りるので、これまで私が教えてこなかったんです。
保育所に通っていたときは、保育士さんが「そろそろスプーンを持ってみては?」などとアドバイスしてくれましたけど、ここにいると、私がタイミングを見計らって教えていかなきゃならないので、責任重大です。

 

うちの子はインターナショナルスクールに通っているので、学校では英語です。うちでは今、平仮名の書き方を練習しています。
将来日本に戻ることがあっても困らないようにと思っているのですが、面倒くさがり屋で手抜き母ちゃんな私は、学生時代もテストの点を取るためだけに勉強し、テストが終わるとすっかり忘れる、その繰り返しだったので、この先が思いやられます。

 

まぁ、なるようになるか...