アジアの途上国から 主婦の戯言

日本人もそこそこ住んでるアジアの途上国で、専業主婦が綴るどうでもいい話。

物価が安い国だからといって、安く暮らせるとは限らない

物価が安いといわれる国に住んでいます。ときどき、海外で暮らしてみたいという若い人から、そちらは暮らしやすいですか?と聞かれます。どこに価値を見出すか人によって違うので、難しい質問です。

 

旅行記なんかを見て、一食100円や200円でご飯が食べられたら、そりゃ安い!って思うし、リタイアメントプログラムでしたっけ? テレビで紹介される海外暮らしのシルバー世代を見たりすると、お手伝いさん付きの豪邸で悠々自適な生活も夢ではない?ような気にもなってしまいます。でも、物価が安い国だからといって、安く暮らせるとは限らない。

 

私が今住んでいるところは、あまりにも医療レベルが低すぎて、老後の移住先には向かないと思いますが、老後の移住先として人気の国に住んでいる友人と話していると、あぁどこも一緒だなと思うことがあります。それは...


現地人と同じモノを食べて、同じ生活ができれば、安く暮らせる。

 

当たり前のことなんですけど、住んでみて実感というか、ほんといろいろあります。いざ書こうとすると、気の利いた例が浮かびませんけど、挙げだしたらキリがないくらい、とにかく日常生活のあちこちで贅沢をしてます。

 

  • 雨水や井戸水で暮らしている人がたくさんいますが、うちは水を買っています。お米を洗うときも、これを使います。
  • こちらの人はトイレのときにトイレットペーパーを使いませんが、うちは使っています。
  • キューピーマヨネーズが好きです。でも、450gのマヨネーズが500円以上します。
  • 子どもが今通っている学校の保育クラスは、日本で通っていた保育所より高いです。現地語オンリーの学校なら安いんですけど。
  • 近所の家には、クーラーも電子レンジもありません。冷蔵庫がない家もたくさんあります。シャワーがなくて、肌寒い日に外で、冷たい井戸水を浴びているのを見かけたりもします。暗いとやる気が起きないので、うちのリビングはかなり明るいです。インフラが未整備な地域なので、当然電気代は高くて、冷蔵庫と炊飯器とパソコンなんかの他に、我慢できない夜だけクーラーを使ったりすると、電気代はすぐに1万円くらいになります。

私にとって不便なことも、現地の人には普通のことで、不便だなんてこれっぽっちも思わないんでしょう。

日本的な生活を望めば望むほど、お金がかかるんです。場合によっては、日本にいるよりお金がかかる? それだったら、日本にいたらいいじゃん...

 

旅行者として何度も来たことがある国、トイレットペーパーなんてなくても大丈夫よ~なんて、私思ってました。今でも親せきや友人の家に遊びに行くと、トイレットペーパーはないし、わざわざ持って行くこともしません。
でも、家ではトイレットペーパーを使っています。売っていないなら仕方ないんですよ、けれどもお金を出せば手に入るんです。なので、やっぱり買ってしまいます。
トイレットペーパーに限らず、あれもこれもそんな感じで、毎月チリ積もっております。

 

こんなだから、引っ越して1年も経たないうちに帰ってしまう人も、けっこういたりします。もちろん、不労所得があったり、金銭的に余裕のある人なら何の問題もないんですよ。必要なものがあれば、日本から取り寄せることだってできるでしょうから。
でも、現地で働いて、現地の人よりちょっと多く貰ってるくらいでは、厳しいんじゃないかなと思うんです。

 

実はここに引っ越す前、「●●ができなくなるようなら、日本に帰る」というラインをいくつか決めてきました。今はまだセーフですけど、いつまで続くでしょうかw

 

毎日ビールを飲んでダラダラ暮らしていますけど、帰りの航空券代だけは使い込まないよう、しっかりしまっています。